乱読派の読書メモ

本好きの本好きによる本好きのための読書記録

「銀の匙 Silver Spoon」荒川弘

2011年からサンデーで連載、全15巻。言わずと知れた鋼の錬金術師(ハガレン)の作者。 これを読んでいて読み返したくなった。 book.hampemtarutaru.com この人の絵はとても好き。 「動物のお医者さん」「もやしもん」とわたしのなかで農業系(?)3大漫画な…

「暗殺教室」松井優征

2012年からジャンプで連載された大ヒット作、全21巻。 装丁がカラフルでオシャレで好き。 殺せない超生物がおちこぼれ中学生を指導する1年間を描いた超ファンタジーだが、これは作品としてすごくよく出来ていたと思う。きちんと1年間描き切ってラストまで申…

「もやしもん」石川雅之

2004年からイブニングで連載されていた農業大学を舞台にした漫画、全13巻。 初読はたぶん15年くらい前。トータルで3回くらいは読み返してるかな。 菌を見ることができる、しゃべることができるというファンタジーな設定で、その菌たちがまたチャーミング。 …

「ミスター味っ子」寺沢大介

1986年から少年マガジンで連載をスタートした味っ子。コミックは全19巻。 うちはマガジン党だったため初回を本誌で読んだ。 book.hampemtarutaru.com わたしは当時9歳だったが、その時の衝撃たるやいまでも忘れられない。 カツ丼のうまそうなこと…! 絵で描…

「青春少年マガジン1978~1983」小林まこと

2008年の作品、全1巻。マガジン創刊50周年の企画モノ。 わたしは物心つくまえの幼女時代からずーっとマガジンを読んで育った。 父がマガジン派だったのだ。ジャンプを知ったのは中学生くらいになってから。 三四郎はもちろん「あした天気になあれ」「あいつ…

「海猿」佐藤秀峰

これからの流れで海モノ(ジャンル…?)が読みたくて久しぶりに手に取った。 book.hampemtarutaru.com 1999年からヤングサンデーで連載された漫画、全12巻。 何度か映画化、ドラマ化され、都度話題になっていたような記憶がうっすらとある。 初読は15年くら…

「星界の紋章」森岡浩之

この作品はどこで観たかは忘れたがたぶん20年くらい前だろう、アニメで知った。 オープニングがめちゃくちゃ雰囲気があって、設定は多少難解ではあったが夢中で観た記憶がある。 で、そのときに調べて本も購入。当時も面白く読んだが、今回は二読目。 199…

「亡国のイージス」福井晴敏

1999年の大ヒット作、分厚い上下巻の大ボリューム。 もちろん漫画化映画化済。今回初読、ようやく読めた。 book.hampemtarutaru.com 戦争モノは外れないという謎の自信と、映画化されたあたりの盛り上がりからすごく期待して読みだした。 タイトルもめっちゃ…

「幻の光」宮本輝

学生の頃、やたら宮本輝が好きだった時期があった。 言うまでもなく内容なんて覚えちゃいないんだが「好きだった」ことだけはぼんやり覚えている。 それを証明するかのように自宅の本棚には数冊の著作があった。 大人になってから読み返していないので、今作…

「ブンとフン」井上ひさし

1970年の作品。 わたし自身は子供のころに読んだことはなく、初読はがっちりオトナになってから。今回は二読目。 いわゆる子供向けの児童文学と呼ぶには違和感があったので読後に調べて納得、もともとはラジオ用ミュージカルの台本だったものを小説化したも…

「ホワイトアウト」真保裕一

1995年の大ヒット作。吉川英治新人賞、このミス1位、もちろん映画化済。 初読はたぶん2000~2005年くらい、今回は二読目。映画を見たことはないが織田裕二の映像は印象に残っていたため、観念してずっと彼のイメージで読んだ。 ホワイトアウト [DVD] 織田裕…

「マークスの山」髙村薫

1993年の作品、上下巻。直木賞、このミスも受賞、もちろん映画化ドラマ化済。 100万部越えのベストセラーというから既読の方も多かろう。 わたしが読んだのは確か2005~2010年くらいの間だったと思う。一読目の話。 おもしろかったな、くらいの印象しか残っ…

「三国志」北方謙三

これの次に読み始めてどっぷり浸かっておりましたが、読み終わりました。読み終わってしまいました。 日付見て自分でビックリしていますが1ヶ月くらいかかってるな。 book.hampemtarutaru.com いやーもー面白い。面白かった。 帰ってきたくないくらい面白か…

「荒野にネコは生きぬいて」G.D.グリフィス

児童文学、といっていいんだろうか。家人が子供のころ読んで泣いたと言う話をしていて読む気になった。 対象年齢は小学校中学年、3年生くらいからかな。 1979年のいわゆる「課題図書」。 原題は「Abandoned」、意味は「放棄された」。 素直に訳題をつけ…

「天地明察」冲方丁

実在した江戸時代前期の囲碁棋士・天文暦学者の安井算哲(渋川春海)の生涯を描いた小説。 本屋大賞を取っていたのを思い出して手に取った。映画化もされて流行ったのかな? 読んだのはたぶん数年前。 暦のことを調べるにあたり、思い出して書いておこうと思…

「チ。-地球の運動について-」魚豊

2024年10月にアニメ化に伴い話題になった時にまとめ買いして読んだ。 漫画はまあまあ流行りに乗るほうなのかな。 読み始めは絵があまりうまくないなという印象だった。背景少なく白が多めで、漫画として面白がれる感じではないかな、と思っていたが。 どうし…

「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ

こちらも読んだのは去年の秋ごろ。 わたしはあまり読書スピードが速くないため、有限の人生においてはあまりたくさんの本を読めないだろうと思っている。そのため、できるだけ読むものに偏りを持たせないために雑多な棚から雑多な本をほぼランダムに選ぶ習性…

「幕末」司馬遼太郎

読んだのは去年の秋ごろ。 わたしは時間が経つとどんどん忘れて行ってしまう生き物のため、正直ほとんど覚えてない(情けない!)。うっすらと印象があるくらい。 www.hampemtarutaru.com なので申し訳ないがほんとうに「読んだ」という記録のみ。 いつか再…

「史記 武帝紀」北方謙三

キングダムを読んでいて、あまりに面白かったので史記に興味を持った。 book.hampemtarutaru.com そういえば史記ってぜんっぜん話知らないな。 三国志は大好きで水滸伝も読んだが、それ以外の中国歴史系ってのはまるで知識がない。 ちょっと調べると「史記」…

「キングダム」原泰久

更新自体もだいぶ滞っていて読んだ本も忘れるくらいになっていた上、私情でしばらく活字に集中できない期間が続いていた。 www.hampemtarutaru.com ゆるゆる読書を再開するにあたり、まずは漫画から行くかー、と現在刊行済の74巻まで一気読み! 国民的大ヒ…

「時ひらく」辻村 深月/伊坂 幸太郎/阿川 佐和子/恩田 陸/柚木 麻子/東野 圭吾

人との待ち合わせに4~50分早く着いたある日、そういえば以前もらった本200円分のクーポンそろそろ使用期限だったと思い出し、駅構内の新本屋へ足を踏み入れる。 ライト目なのを何か1冊買ってコーヒー屋で読もう。 だがしかしそういうときに限って決まら…

「ダンジョン飯」九井諒子

コミック出始めの頃から気に入って新刊を楽しみに待っていたが、このほど(といってももう結構経ったな)完結したのでメモ程度にあげておく。 ファンタジー+グルメ(?)という今はやりのジャンルを掛け算した異色と言っていい漫画ながら、妙に淡々とした進…

「ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち~」三上延

やたらライトな小説を読みたくてこれと併せて買った。 book.hampemtarutaru.com こちら舞台は北鎌倉。予備知識としてはこの本のほうがタレーランよりはあった。と言っても、いわゆるライトノベルで、舞台は鎌倉、爆発的にヒットした、程度のものだが。 古書…

「珈琲店タレーランの事件簿~また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を」岡崎琢磨

なんだかライトなものが読みたくて、このあとに紹介する本と併せて買った1冊。 舞台は京都、ひっそり営業している珈琲店。 登場人物たちの名前がコーヒーの種類にかかっている、というつかみで完全にやられる。 こんなん、中高生のくらいの時にメチャクチャ…

「木梨憲武自伝 みなさんのおかげです」木梨憲武

家人の要望で発売されてすぐ購入、3時間くらいで読み終わった。 うん、いわゆるめちゃくちゃ普通のエッセイだった。 まず前提として「とんねるず」をある程度知っていて、ある程度好きじゃないと楽しめないかな。 ある程度、というのは、とんねるずからだい…

「生物学史=自然と生きものの文化=」筑波常治

1993年発行の放送大学の教材。 この本にあとがきを寄せていた著者の作品を探して取り寄せた。 book.hampemtarutaru.com うん、教科書でした。 普通に学習用教材。どこまでも教材。学問用。 でも、生物学という枠にとどまらず、というか、生物学を系統立てて…

「真珠の耳飾りの少女」トレイシー・シュヴァリエ

前記事の漫画「暴れん坊本屋さん」に出てくる読書好き店長が漫画内のどっかのコマで手にしてすすめていたのが気になって、調べて購入。 book.hampemtarutaru.com 驚愕レベルの読書家ハルキスト店長がすすめる海外の本ってことで楽しみに読み始めたんですが、…

「暴れん坊本屋さん」久世番子

次に紹介したい最近読んだ本をどこで知ったのか思い出していて、コレだったので先に紹介しておくことにしよう。 いわゆるエッセイ漫画の類はいまどき本当にたくさんあるが、なかでも大好きな本作。 うん、「本」作なんだ。 漫画家で飯を食うことを志しつつ本…

「火花」又吉直樹

お笑い芸人ピースの又吉氏が書いた自伝的小説。 芥川賞を受賞して話題になったのが2015年、読もう読もうと思っているうちに月日が過ぎてようやく読めたのが最近。 とてもいい本だった。なるほど話題になるわけだ。 お笑い芸人であることを前提に、自伝的な内…

「君たちはどう生きるか」吉野源三郎

つい近頃アカデミー賞を受賞したことでまた少し話題になっていた(ゴジラに食われた感は否めないが)映画「君たちはどう生きるか」は、去年夏の終わりに劇場で観た。 entame.hampemtarutaru.com その時に開演まで時間があったので、同じモール内の本屋で同タ…