乱読派の読書メモ

本好きの本好きによる本好きのための読書記録

「生物学史=自然と生きものの文化=」筑波常治

1993年発行の放送大学の教材。 この本にあとがきを寄せていた著者の作品を探して取り寄せた。 book.hampemtarutaru.com うん、教科書でした。 普通に学習用教材。どこまでも教材。学問用。 でも、生物学という枠にとどまらず、というか、生物学を系統立てて…

「真珠の耳飾りの少女」トレイシー・シュヴァリエ

前記事の漫画「暴れん坊本屋さん」に出てくる読書好き店長が漫画内のどっかのコマで手にしてすすめていたのが気になって、調べて購入。 book.hampemtarutaru.com 驚愕レベルの読書家ハルキスト店長がすすめる海外の本ってことで楽しみに読み始めたんですが、…

「暴れん坊本屋さん」久世番子

次に紹介したい最近読んだ本をどこで知ったのか思い出していて、コレだったので先に紹介しておくことにしよう。 いわゆるエッセイ漫画の類はいまどき本当にたくさんあるが、なかでも大好きな本作。 うん、「本」作なんだ。 漫画家で飯を食うことを志しつつ本…

「火花」又吉直樹

お笑い芸人ピースの又吉氏が書いた自伝的小説。 芥川賞を受賞して話題になったのが2015年、読もう読もうと思っているうちに月日が過ぎてようやく読めたのが最近。 とてもいい本だった。なるほど話題になるわけだ。 お笑い芸人であることを前提に、自伝的な内…

「君たちはどう生きるか」吉野源三郎

つい近頃アカデミー賞を受賞したことでまた少し話題になっていた(ゴジラに食われた感は否めないが)映画「君たちはどう生きるか」は、去年夏の終わりに劇場で観た。 www.hampemtarutaru.com その時に開演まで時間があったので、同じモール内の本屋で同タイ…

「風林火山」井上靖

井上靖というと教科書で「しろばんば」に出会ったのが最初。 押しも押されぬ大作家ですが、それほど数は読んでないかな。 風林火山=武田信玄と刷り込まれちゃってるが、こちらの作品の主人公は山本勘助。 片目片足で醜い外見だったというのが通説で、本作内…

「びんぼう自慢」古今亭志ん生

落語家志ん生の生涯を語ったエッセイ。 作者名は志ん生だが、実際は編者の小島貞二てえ人が志ん生に話を聞いてそれをまとめた感じなのかな。 落語は詳しいほど好きじゃないし、正直お耳もおつむもいいほうじゃあないから、わたしに志ん生はちょっとレベル高…

「生存者ゼロ」安生正

今回盛大にネタバレ含んで進行予定ですので、未読の方は回れ右。 ネタバレしちゃうと面白さ半減以下の種類の本です、くれぐれご注意を。 ↓ ↓ ↓ まるでなんの予備知識もなく手に取ったこちらの本。 「このミステリーがすごい」を取ってるんだね、読み終わるま…

「県庁おもてなし課」有川浩

だいぶ以前に娘くらいの年齢の方から勧められていた有川浩だったが、なかなか機会がなくこれまでたぶん未読だった。 勧められたのは図書館シリーズだったと記憶しているが、シリーズものはなぁ…ということで、心惹かれたこちらのタイトルを手に取った。 うー…

「アシモフのミステリ世界」アイザック・アシモフ

アシモフといえばSF界の巨匠も巨匠、なんだけど、恥ずかしながらわたしはほんとに読み散らかすほうなので作家の名前もあやうい。 記憶力が著しく心許ないため、読んだことはあるんだけど誰が書いたやつだっけ?ってのがほとんど。 アシモフとブラッドベリと…

「旅屋おかえり」原田マハ

まあまあのペースで読み散らかしているんだが全然書けず、ほんとにメモのメモ程度だが読んだ順に記録だけ残しておこう。 最近よく見かける「原田マハ」という作家の作品をどれか一本読んでみようと手に取ったのがこれ。 タイトルから旅行にまつわる人情系の…

「新世界より」貴志祐介

職場の人のお勧めで、ちょうどタイミングがあったため手に取った。 上中下全3巻ということで腹くくって読みだしたのだが、想像以上にものすっごい面白く、3日くらいで読み切った。わたしにしては超速だ。 貴志氏の本は何冊かは読んでいる。 book.hampemtar…

「かもめのジョナサン」リチャード・バック

2時間くらいで読み切った。かもめの写真が随所にはさまっていて、思ったより読みごたえがなかった、というか、飯食おうと思ったのにスコーンとコーヒーしか出されなかったみたいな印象。ほぼ絵本だね。 全世界で愛読され、タイトルだけなら知らない人もおら…

「軍師竹中半兵衛」笹沢左保

時代ものは大好きだが、読みだすとそればっかりになっちゃうので特に長編系は無意識に読み控えている感じがある。 なんてことを言い訳にしているので歴史のあらましはものすごいいい加減にしか頭に入っていなくって、時系列も登場人物も脳内ではかなり適当。…

「沈黙の春ー生と死の妙薬ー」レイチェル・カーソン

以前夢中で読んだ「三体」の中で序盤に主人公が熱心に読んでいたのがこの本。 脳内あとで読むリストに入り、すぐ購入して読み始めたのがもう半年くらい前か。 book.hampemtarutaru.com すんげー時間かかった。 えっとね、なんというか、ものすごい難しかった…

「義経じゃないほうの源平合戦」白蔵盈太

珍しく本屋で長時間悩んだ末に購入した新本。 出先で微妙に時間ができたため、読み切れる感じのライトめなボリュームがいいなと手に取った。初めて読む作者さん。 タイトルから平家物語のコミカルなウラ話的なものだろうと思っていたが、だいたい予想通りの…

「ブリキのギターに愛を込めて~イカサマイマサ」いまみちともたか

まさか書籍の紹介でこの人の名前を書くことになろうとは。 ボクらの世代じゃ知らない人もいなかろう、一世を風靡したバービーボーイズというバンドのギタリスト、いまみちともたか氏の(たぶん初の)エッセイ集。 バービーについて書くと長くなりそうなので…

「王子が私をあきらめない!」アサダニッキ

少女漫画はあんまり買っていないが、最近はちょいちょいスマホで試し読みをして気に入ったものはネット上で買って読んでいる。 本で買うほどではないけど最後まで読みたいなと思うもの。 www.hampemtarutaru.com そのなかのひとつ「王子が私をあきらめない!…

「勇気凛々ルリの色」浅田次郎

エッセイの類というのはたいがい面白い。 いや、もうちょっと正しく言うと、「小説家の」エッセイは面白い。 そりゃそうだ。筆一本で飯を食ってる文筆のプロが身近なアレコレを、ものによったら自分と同じものを見たり考えたりしたあれこれを文章化してくれ…

「コブラ」寺沢武一

◆出会ったころは幼すぎて 漫画好きなら知らない人はおらぬまい、コブラ。 アニメでは声を野沢那智氏が充ててる。映画版では松崎しげる氏で違和感あったなあ。あれはあれで好きだけど。 わたしのコブラとの出会いは非常に古い。たぶん幼稚園上がる前くらいだ…

「三体」劉慈欣

中国の作家さんが書いたザ・SF。 全3部作で2部と3部はそれぞれ上下巻の全5冊。 これ、去年(2021年)に読んだのですが、もっっっっっのすごい面白いかったです。 もう読み返したくて仕方ないくらいなのですが、この作品の中で出てきたいくつかの作品をク…

「箱男」安倍公房

安倍公房作品を手に取るのは「砂の女」に続いて二作目。 book.hampemtarutaru.com 「砂の女」は時代的背景もあって陰気ながらも理解できる良作だったと思いますが、この「箱男」は…。 うーん、良くも悪くも問題作、って感じでした。 難解。いや、難解という…

「エロイカより愛をこめて」青池保子

◆大好きな漫画 青池保子著「エロイカより愛をこめて」。個人セレクトベスト漫画10選に絶対入ってきます。 とはいえ、子供の頃は全然読んだことがなく、出会いはだいぶオトナになってからでした。 絵がいまいち苦手で、とっかかるのにちょっと気合が要る感…

「作家小説」有栖川有栖

有栖川有栖氏のジャンル分け不可な作家が主人公の不思議な短編集。 この人の作品は大好きで、数もかなり読んでいる。 おもに作家アリスシリーズと学生アリスシリーズだが、それ以外も追々紹介して行けたらと思っている。 本格ミステリ作家さんなのだけど、な…

「沈黙」遠藤周作

遠藤周作というとユーモラスな話を書く人、という印象があるが、本職(?)はキリスト教作家。いやその肩書もどうかと思うが。 スコセッシが映画化したのが何年前だったか、評判になったよね。 いや、うん、見てないんだが。 非常に重い。苦しい。でも面白い…

「地下鉄に乗って」浅田次郎

◆第16回(1995年) 吉川英治文学新人賞受賞 浅田次郎氏らしい、丁寧に優しい文体で書かれたファンタジーとノスタルジーに溢れた1冊。 地下鉄駅の階段をあがると、そこはなぜか30年前。 タイムスリップものと呼んでいいのか、タイムスリップが「地下鉄に乗る…

「カササギたちの四季」道尾秀介

◆四季を通して 1年を通して雛形となる形を備えた連作ミステリー。 この人の文章は以前どっかで短編を読んだきりだったのだけど、思ったよりスマートでした。 表現もところどころグッとくるものもあって、もっといろいろ読んでみたい気持ちにさせられます。 …

「火怨」高橋克彦

◆蝦夷たちの熱い魂 もう随分前に読了してまた最近に読み返したオススメ作品「火怨」、高橋克彦氏著、上下2冊。サブタイトルは「北の耀星アテルイ」。たしか吉川英治文学賞かなんか取ってますね。 全部ひっくるめて大絶賛ってわけにはいかない部分も多々ある…

「光」三浦しをん

友人のお勧め。 三浦しをん作品は「舟を編む」しか読んだことがなかったのですが、それを期待して読むと印象の違いにどぎまぎします。わたしは幸い友人から事前に印象まったく異なるよという注意を受けていたのでだいぶましでしたが、それでも驚きました。 …

「プリズンホテル」浅田次郎

◆得体の知れないタイトル「プリズンホテル」 人生で面白かった本10選をあげるとしたらうっかりコレ入って来ちゃいます。 それが浅田次郎の「プリズンホテル」、夏~春の全4巻。 自分では絶対に手に取らなかったと思います、この本。 浅田次郎は嫌いじゃな…