乱読派の読書メモ

本好きの本好きによる本好きのための読書記録

ミステリー・サスペンス

「ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち~」三上延

やたらライトな小説を読みたくてこれと併せて買った。 book.hampemtarutaru.com こちら舞台は北鎌倉。予備知識としてはこの本のほうがタレーランよりはあった。と言っても、いわゆるライトノベルで、舞台は鎌倉、爆発的にヒットした、程度のものだが。 古書…

「珈琲店タレーランの事件簿~また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を」岡崎琢磨

なんだかライトなものが読みたくて、このあとに紹介する本と併せて買った1冊。 舞台は京都、ひっそり営業している珈琲店。 登場人物たちの名前がコーヒーの種類にかかっている、というつかみで完全にやられる。 こんなん、中高生のくらいの時にメチャクチャ…

「生存者ゼロ」安生正

今回盛大にネタバレ含んで進行予定ですので、未読の方は回れ右。 ネタバレしちゃうと面白さ半減以下の種類の本です、くれぐれご注意を。 ↓ ↓ ↓ まるでなんの予備知識もなく手に取ったこちらの本。 「このミステリーがすごい」を取ってるんだね、読み終わるま…

「作家小説」有栖川有栖

有栖川有栖氏のジャンル分け不可な作家が主人公の不思議な短編集。 この人の作品は大好きで、数もかなり読んでいる。 おもに作家アリスシリーズと学生アリスシリーズだが、それ以外も追々紹介して行けたらと思っている。 本格ミステリ作家さんなのだけど、な…

「カササギたちの四季」道尾秀介

◆四季を通して 1年を通して雛形となる形を備えた連作ミステリー。 この人の文章は以前どっかで短編を読んだきりだったのだけど、思ったよりスマートでした。 表現もところどころグッとくるものもあって、もっといろいろ読んでみたい気持ちにさせられます。 …

「ゴールデンスランバー」伊坂幸太郎

◆第5回(2008年) 本屋大賞受賞 本屋大賞受賞作、伊坂幸太郎著。 実にすばらしかった。手放しで絶賛です。プロの作家はすごいですね! その筆にはお金を払ってもいいと思わせるだけのたしかな技術力があります。 わけてもこの「ゴールデンスランバー」は荒唐…

「リアル鬼ごっこ」山田悠介

筆が悪い。序盤の展開もものすごい無理やり。読み進めるのキツイかなーって思えるレベル。 だったのだけど、設定は面白く先がどうなるのか気にはなるので、思ったよりはスラスラ読めた。 途中ハラハラするシーンも多いのだけど、筆が追いついていない印象で…

「チーム・バチスタの栄光」海堂尊

◆第4回(2005年) 『このミステリーがすごい!』大賞受賞 ドラマ化もされた海堂尊氏の大ヒット作。 このミスでべた褒めだったので、実は以前から読みたくて読みたくて、めちゃめちゃ期待してました。 …いやまあ、期待を大きく裏切らない程度にはしっかり読め…

「長い長い殺人」宮部みゆき

◆主人公:財布! 宮部みゆき氏の異色といえるミステリ作品。 財布を語り口にストーリーを組み上げて行くスタイルで、作者の技術の高さにただただ感心させられました。 飽きさせず止まらせずちょうどいいスピード感で読み切れます。 「財布の視点」で人間たち…

「青の炎」貴志祐介

◆青く切ない心象風景を見事な筆で描き上げる 映画化された貴志祐介氏のミステリー作品。ちなみに映画は未視聴です。 しばらく活字から離れていたためこういったジャンルは久々に読んだ感がありますが、これはものすごい勢いで読み終わりました。面白いです!…