作者は赤坂アカ。ミラクルジャンプ→ヤンジャン、全28巻。2022年完結済み。
開始当初に家人がすごいおもしろいと持って来てすっかりハマって買い集めた。当時はコミックス売り切れ続出でちょっと大変だった記憶がある。
全力でラブコメ。
間違いなくラブコメなんだけど、わたしがこの作品でいちばん面白いと思ったのは、恋愛そのものというより、その恋愛をめぐる頭脳戦だった。
好きなら好きと言えばいい。
ただそれだけのことを、白銀とかぐやは全力でこじらせる。
どちらが先に告白するか。
どうすれば相手に言わせられるか。
どうすれば自分が負けずに済むか。
そのやり取りが、ほぼバトル漫画。
特に序盤の、一話ごとに勝負が組み立てられていく感じがめちゃくちゃ面白い。
恋愛漫画なのに、読んでいる感覚としては心理戦、知略戦、駆け引きの応酬。
しかも本人たちはいたって真剣、やっていることは壮大にアホ。
「恋愛は戦である」という言い方は、もちろん大げさだが、完全な嘘でもないと思う。
先に好きだと言ったら負け。相手の気持ちを読みたい。
自分だけが浮かれていると思われたくない。
押すべきか、引くべきか。
恋愛にはたしかに、そういう小さな駆け引きや見栄や不安がある。
「かぐや様は告らせたい」は、その一面を最高に大げさに、全力の頭脳戦として描いている。
もちろん、巻が進むにつれてキャラクターたちのエピソードもどんどん広がっていく。
生徒会メンバーも周辺キャラも、それぞれに魅力があるし、枝先の話も面白い。
それでもやっぱり、この作品の核にあるのは「頭脳戦」だと思う。
ラブコメとしてかわいい。キャラクター漫画としても楽しい。
でも何より、好きなのに負けたくない二人が、全力でくだらない戦いを続けるところが最高だった。
恋愛は戦である。ときに華々しくときにばかばかしい。人類の共通テーマだな(壮大!)。
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