乱読派の読書メモ

本好きの本好きによる本好きのための読書記録

2023-01-01から1年間の記事一覧

「風林火山」井上靖

井上靖というと教科書で「しろばんば」に出会ったのが最初。 押しも押されぬ大作家ですが、それほど数は読んでないかな。 風林火山=武田信玄と刷り込まれちゃってるが、こちらの作品の主人公は山本勘助。 片目片足で醜い外見だったというのが通説で、本作内…

「びんぼう自慢」古今亭志ん生

落語家志ん生の生涯を語ったエッセイ。 作者名は志ん生だが、実際は編者の小島貞二てえ人が志ん生に話を聞いてそれをまとめた感じなのかな。 落語は詳しいほど好きじゃないし、正直お耳もおつむもいいほうじゃあないから、わたしに志ん生はちょっとレベル高…

「生存者ゼロ」安生正

今回盛大にネタバレ含んで進行予定ですので、未読の方は回れ右。 ネタバレしちゃうと面白さ半減以下の種類の本です、くれぐれご注意を。 ↓ ↓ ↓ まるでなんの予備知識もなく手に取ったこちらの本。 「このミステリーがすごい」を取ってるんだね、読み終わるま…

「県庁おもてなし課」有川浩

だいぶ以前に娘くらいの年齢の方から勧められていた有川浩だったが、なかなか機会がなくこれまでたぶん未読だった。 勧められたのは図書館シリーズだったと記憶しているが、シリーズものはなぁ…ということで、心惹かれたこちらのタイトルを手に取った。 うー…

「アシモフのミステリ世界」アイザック・アシモフ

アシモフといえばSF界の巨匠も巨匠、なんだけど、恥ずかしながらわたしはほんとに読み散らかすほうなので作家の名前もあやうい。 記憶力が著しく心許ないため、読んだことはあるんだけど誰が書いたやつだっけ?ってのがほとんど。 アシモフとブラッドベリと…

「旅屋おかえり」原田マハ

まあまあのペースで読み散らかしているんだが全然書けず、ほんとにメモのメモ程度だが読んだ順に記録だけ残しておこう。 最近よく見かける「原田マハ」という作家の作品をどれか一本読んでみようと手に取ったのがこれ。 タイトルから旅行にまつわる人情系の…

「新世界より」貴志祐介

職場の人のお勧めで、ちょうどタイミングがあったため手に取った。 上中下全3巻ということで腹くくって読みだしたのだが、想像以上にものすっごい面白く、3日くらいで読み切った。わたしにしては超速だ。 貴志氏の本は何冊かは読んでいる。 book.hampemtar…

「かもめのジョナサン」リチャード・バック

2時間くらいで読み切った。かもめの写真が随所にはさまっていて、思ったより読みごたえがなかった、というか、飯食おうと思ったのにスコーンとコーヒーしか出されなかったみたいな印象。ほぼ絵本だね。 全世界で愛読され、タイトルだけなら知らない人もおら…

「軍師竹中半兵衛」笹沢左保

時代ものは大好きだが、読みだすとそればっかりになっちゃうので特に長編系は無意識に読み控えている感じがある。 なんてことを言い訳にしているので歴史のあらましはものすごいいい加減にしか頭に入っていなくって、時系列も登場人物も脳内ではかなり適当。…

「沈黙の春ー生と死の妙薬ー」レイチェル・カーソン

以前夢中で読んだ「三体」の中で序盤に主人公が熱心に読んでいたのがこの本。 脳内あとで読むリストに入り、すぐ購入して読み始めたのがもう半年くらい前か。 book.hampemtarutaru.com すんげー時間かかった。 えっとね、なんというか、ものすごい難しかった…

「義経じゃないほうの源平合戦」白蔵盈太

珍しく本屋で長時間悩んだ末に購入した新本。 出先で微妙に時間ができたため、読み切れる感じのライトめなボリュームがいいなと手に取った。初めて読む作者さん。 タイトルから平家物語のコミカルなウラ話的なものだろうと思っていたが、だいたい予想通りの…

「ブリキのギターに愛を込めて~イカサマイマサ」いまみちともたか

まさか書籍の紹介でこの人の名前を書くことになろうとは。 ボクらの世代じゃ知らない人もいなかろう、一世を風靡したバービーボーイズというバンドのギタリスト、いまみちともたか氏の(たぶん初の)エッセイ集。 バービーについて書くと長くなりそうなので…

「王子が私をあきらめない!」アサダニッキ

少女漫画はあんまり買っていないが、最近はちょいちょいスマホで試し読みをして気に入ったものはネット上で買って読んでいる。 本で買うほどではないけど最後まで読みたいなと思うもの。 www.hampemtarutaru.com そのなかのひとつ「王子が私をあきらめない!…