1986年から少年マガジンで連載をスタートした味っ子。コミックは全19巻。
うちはマガジン党だったため初回を本誌で読んだ。
わたしは当時9歳だったが、その時の衝撃たるやいまでも忘れられない。
カツ丼のうまそうなこと…!
絵で描かれたカツ丼で、この味っ子初回を上回るほどうまそうなカツ丼をわたしはいまだに見たことがない。
同時に子供心に「ナニコレ?食べ物の漫画なの?これからの話、食べ物だけで進行していくの?」と非常に疑問に思った覚えがある。
「美味しんぼ」の存在を知るのはもっとずっと後になってからなので、当時の幼いわたしには「なんて革新的な漫画なんだ!」と思わせるにはじゅうぶんすぎた。
その後もナスで巻くスパゲティやらパイナップルカレーなど、実際に、しかも比較的手軽に調理・食べることができるものを多く扱い、それでいて漫画としての大げさでバカバカしい展開も忘れず、わたしを含めた多くの少年少女を長い期間楽しませてくれた。
いまでも時々読みたくなるし、読むと食べたくなる。
グルメ漫画では外せない一作です。