乱読派の読書メモ

本好きの本好きによる本好きのための読書記録

「星界の紋章」森岡浩之

星界の紋章 1―帝国の王女―

 

この作品はどこで観たかは忘れたがたぶん20年くらい前だろう、アニメで知った。

オープニングがめちゃくちゃ雰囲気があって、設定は多少難解ではあったが夢中で観た記憶がある。

 

で、そのときに調べて本も購入。当時も面白く読んだが、今回は二読目。

1996年に書かれたもので、全3巻。

以降「星界シリーズ」として続編がたくさん出ているらしいというのは今知った。

 

ジャンルで言うならいわゆるラノベになるんだと思うが、個人的にラノベというカテゴリ分けに(というかそもそもカテゴリ分け自体好きでない。説明、分類のためのインデックス的目安として必要なのでしぶしぶそうしているだけだ)抵抗がある。

ライトに読めるってことでそう呼ばれるわけだが、どことなく軽く扱われる印象になるから。

 

ここでカテゴリの話をしたいわけじゃないが、仮に中身が同じなら軽快に読めるほうがいいじゃん。…いいじゃん?いやまあ重厚なのもそれはそれでいいんだけど…うーん。

 

結局、文体や読感ではなく中身によってしか分類って難しいなと常々思う。

だからわたしのなかではこの「星界シリーズ」と「新世界より」「三体」も、アシモフもガンダムもみんな同じジャンルである。

 

book.hampemtarutaru.com

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閑話休題。

 

主人公周辺の年齢層も若く、読みやすく、「平面宇宙(ファーズ)」「門(ソード)」みたくすべての日本語にカタカナが表記されてるところなんかザ・ラノベって感じでまー読みにくいが、文章としてはものすごく読みやすい。

カタカナは全無視で読んだわ(昭和脳)。

 

すごくおもしろかった。ちゃんとSFしてて、しっかり少年少女の冒険ものしてる。

アニメを見たことがあったせいで脳内映像がずっと展開されていたが、見る前に読むほうが楽しめる気がする。そして読んでから見たい。

 

ラフィールの口調が好きで。こういうのを定型として面白がれるところも、いわゆるラノベの魅力かも。

 

…アレッ、ジャンル分け嫌いとか言ってたのにラノベの話になってるな?

 

続編も読みだしたら読んじゃうんだろうと思うのでしばらくは手を出しません、たぶん…。