乱読派の読書メモ

本好きの本好きによる本好きのための読書記録

歴史小説

「風林火山」井上靖

井上靖というと教科書で「しろばんば」に出会ったのが最初。 押しも押されぬ大作家ですが、それほど数は読んでないかな。 風林火山=武田信玄と刷り込まれちゃってるが、こちらの作品の主人公は山本勘助。 片目片足で醜い外見だったというのが通説で、本作内…

「軍師竹中半兵衛」笹沢左保

時代ものは大好きだが、読みだすとそればっかりになっちゃうので特に長編系は無意識に読み控えている感じがある。 なんてことを言い訳にしているので歴史のあらましはものすごいいい加減にしか頭に入っていなくって、時系列も登場人物も脳内ではかなり適当。…

「義経じゃないほうの源平合戦」白蔵盈太

珍しく本屋で長時間悩んだ末に購入した新本。 出先で微妙に時間ができたため、読み切れる感じのライトめなボリュームがいいなと手に取った。初めて読む作者さん。 タイトルから平家物語のコミカルなウラ話的なものだろうと思っていたが、だいたい予想通りの…

「火怨」高橋克彦

◆蝦夷たちの熱い魂 もう随分前に読了してまた最近に読み返したオススメ作品「火怨」、高橋克彦氏著、上下2冊。サブタイトルは「北の耀星アテルイ」。たしか吉川英治文学賞かなんか取ってますね。 全部ひっくるめて大絶賛ってわけにはいかない部分も多々ある…

「三国志」吉川英治

◆「なぜこんなに面白いのか?読めばわかる」 これは横山光輝氏の漫画版のほうに載っていたアオリ文。吉川英治氏の作品を原作として描かれた全50巻。肝心の吉川氏の三国志は、文庫版で全8巻でした。 三国志自体はほんとうに数多く描かれていて、各作者の推測…