東野圭吾作品は何冊か読んでいるが、正直あまりどれも印象に残っていない。
すごく軽く読めて、すごく面白いのだが、どうにも読み終わった後に印象が残らない。そういうところ、読み味は赤川次郎に似てるかもしれん。
というわけでマスカレード・ホテル。
映画の情報が先に入ってしまっているので、どうしてもキャストが頭をちらつく感じだったので先に主要キャストだけチェックしてもはやそれに脳内で置き換えて読み進めた。
そしてそれでまったくの違和感のなさ。
むしろ主人公新田さんはキムタクをモデルに書いたんじゃないかと思うくらい、キャラがキムタクだった。しぐさのいちいちの描写が完全に脳内再現されていた。
これはこれでなんかすごいな。ちょっと新鮮な体験。
映画も見たくなった。
後日追記:見ました。よかった!
本としては最初は入り込むのにちょっと時間がかかった。こういう感じだっけ?と思いながら。細かいところがわりといい加減というか、無理矢理感があって。
でも気づいたらめちゃくちゃおもしろくなってて、結局一気に読み切った。
舞台が高級ホテルとあって、接客のくだりやら、ホテルマンと警察のそれぞれの人の見方など、随所におもしろいエピソードが入ってはいたが、やっぱり心に引っかかるほどの鮮烈さはない。
読み口は軽くて夢中で読めるのに、あんまり残らない。
それはもちろん全然悪いことではないし、読んでるときは間違いなく面白いし。
なんかもしかしてこの人、現代版赤川次郎みたいな感じなのかな。実際すごい多作だし。
娯楽作品に振り切ってる感じで、東野圭吾の印象がだいぶ変わった。
スキマで読める、超手軽に読める、そしてちゃんと面白い。
今後手に取る機会が増えそうです。
