2024年10月にアニメ化に伴い話題になった時にまとめ買いして読んだ。
漫画はまあまあ流行りに乗るほうなのかな。
読み始めは絵があまりうまくないなという印象だった。背景少なく白が多めで、漫画として面白がれる感じではないかな、と思っていたが。
どうしてどうして話めっちゃくちゃ面白い。
そしてコマ割りのセンスがヤバイ。見開きページとか鳥肌もんがいくつもあった。
1巻での完結してる感。
しかしそれが時代を越えて巧みにつながれていく。
通してのテーマがあり、世界観があり、好むと好まざるにかかわらず受け継がされる信念があり、これだけ諸々発展した現代においてなお真理への飽くなき本能を持ちつづける人類という生き物の姿を余すところなく描き切っていた。
絵面の白っぽさも巻が進むごとに解消されていき、ストーリーの面白さはいや増していき、今回これを書くにあたって思い出すためにちょっと手に取ったが、結局数時間かけて全部読み切ってしまった。
地動説をテーマに取った話。
作品中では「地」とともに「知」「血」が象徴的に描かれていて、デザインも含めたタイトルの秀逸さも素晴らしかった。
名言も実に多い。
残酷、暴力描写が多いので子供には勧めにくいが、大人が嗜む漫画としては間違いなく最高峰だ。