少女漫画はあんまり買っていないが、最近はちょいちょいスマホで試し読みをして気に入ったものはネット上で買って読んでいる。
本で買うほどではないけど最後まで読みたいなと思うもの。
そのなかのひとつ「王子が私をあきらめない!」。
もうね、ばかばかしいほど王道の少女漫画で、そのばかばかしさが笑える。
悪い人なんて誰も出てこない。貧乏だけど頑張り屋の主人公が王子様に見初められ、あれこれありつつ大団円。
これぞ少女漫画。小学校低学年くらいの女の子に安心してすすめられる、頭からっぽにして読んでただただ笑ってハッピーになれる。
キャラの濃さとかやりとりの秀逸さだったり、随所に自分が少女だったころと比較するといろいろ進化してるんだなと思える部分がありつつも、ここまでど真ん中の王道だともうなんかありがとうって気持ちにすらなる。
何に対するありがとうだろうか、自分でもよくわからんが。
全12巻、けして短い漫画ではないと思うが、新刊出るたびに買ってウキウキしながら読んでいた。
期待を裏切らないド直球ど真ん中の王道少女漫画で、安心して楽しく読み切れた。
最近は社会全体が多様化だったり、誰もがいろんな複雑さを併せ持ってるのが当たり前で、それらはおもしろくもありめんどくさくもあるけど、ここまで開き直ってバカバカしい王道をやってくれると潔いし快いし、なによりほんと単純に面白かったです。
少女漫画ってどんなもの?って思ってる方には自信を持って「これが少女漫画です」っておススメします。