乱読派の読書メモ

本好きの本好きによる本好きのための読書記録

「木梨憲武自伝 みなさんのおかげです」木梨憲武

みなさんのおかげです 木梨憲武自伝

 

家人の要望で発売されてすぐ購入、3時間くらいで読み終わった。

うん、いわゆるめちゃくちゃ普通のエッセイだった。

 

まず前提として「とんねるず」をある程度知っていて、ある程度好きじゃないと楽しめないかな。

ある程度、というのは、とんねるずからだいぶ時間が過ぎて、ノリさん単体で好きな人も結構いるのかなと思うので。

ノリさんを語るには(っていうかこの場合ノリさん語るには、だが)とんねるずは外せないし、とんねるずを語るには石橋貴明は絶対に外せない。

なので、とんねるずとタカさんについてもある程度予備知識があって、ある程度好き、な人が読む、ふうにできあがってます。

 

エッセイの類はさほど筆の質がよくないものも多いので、まったく知らない、興味ない、好きでない、人のそれは結構厳しい。

知らん人の全然知らない人生&人生に影響を与えたヒトやモノの話を、たいして面白くもない語り口調で延々と聞かされる、感じだからさ。

(↑コレネット上でなんか書いてる自身にもメチャクチャブーメランです)

 

とはいえわたしはとんねるずをある程度知っていて、ある程度好きなので、ノリさんのおしゃべりを聞く3時間は楽しかった。

奥様(安田成美さん)とのエピソードもあるし、全体通してノリさんの本当に無邪気で善良な、陽の化身ぶりを堪能できた。

どんなに怒ったり、負のオーラで警戒していても、気が付けばしれっとニコニコしながら隣に座って「次何して遊ぶ?」って言ってる感じ。

 

タカさんはそんなノリさんに大いに助けられ、大いに腹立ち、苛立ち、でも大好きだったんだろうな。

というわけでこれ読むとタカさんの自伝こそがすっごい読みたくなるよ。

書いてくれないかな。