今回盛大にネタバレ含んで進行予定ですので、未読の方は回れ右。
ネタバレしちゃうと面白さ半減以下の種類の本です、くれぐれご注意を。
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まるでなんの予備知識もなく手に取ったこちらの本。
「このミステリーがすごい」を取ってるんだね、読み終わるまで気づかなかった。
どういう種類の話なのかも予測できずに読み進んで行ったが、良くも悪くもパニックものだった。
それはもちろんストーリーそのものもパニックなんだけど、読んでる方もパニックになるっていうか。
なんかもう、意外過ぎる、壮大過ぎるもろもろの展開に、頭のなかに
「え?え?え?」
がずっとぐるぐる回ってる感じ。
ストーリーは面白いと言えるけど、筆があんまりよろしくない。
そのため、筋立ての面白さに引きずり込まれた先で立ち止まって「?」って思う場面が多々あった。
書かれたのが2014年、コロナ禍前とあって、感染症の怖さが存分に描かれたあたりでは預言書めいたものさえ感じさせる凄まじさがあったが、一転真の原因が判明してからはちょっとしたホラーものの様相を呈してきて、いまどき流行り(なのか?)のどんでん返し続きの驚愕の展開は素直に面白がれた。
軍隊モノを想像して手に取ったけど、パニックものでした。
おもしろかったからいいんだけど。
パニック系も、割合としては2,3年に1冊くらいでいいなあ。