安倍公房作品を手に取るのは「砂の女」に続いて二作目。 book.hampemtarutaru.com 「砂の女」は時代的背景もあって陰気ながらも理解できる良作だったと思いますが、この「箱男」は…。 うーん、良くも悪くも問題作、って感じでした。 難解。いや、難解という…
◆大好きな漫画 青池保子著「エロイカより愛をこめて」。個人セレクトベスト漫画10選に絶対入ってきます。 とはいえ、子供の頃は全然読んだことがなく、出会いはだいぶオトナになってからでした。 絵がいまいち苦手で、とっかかるのにちょっと気合が要る感…
有栖川有栖氏のジャンル分け不可な作家が主人公の不思議な短編集。 この人の作品は大好きで、数もかなり読んでいる。 おもに作家アリスシリーズと学生アリスシリーズだが、それ以外も追々紹介して行けたらと思っている。 本格ミステリ作家さんなのだけど、な…
遠藤周作というとユーモラスな話を書く人、という印象があるが、本職(?)はキリスト教作家。いやその肩書もどうかと思うが。 スコセッシが映画化したのが何年前だったか、評判になったよね。 いや、うん、見てないんだが。 非常に重い。苦しい。でも面白い…
◆第16回(1995年) 吉川英治文学新人賞受賞 浅田次郎氏らしい、丁寧に優しい文体で書かれたファンタジーとノスタルジーに溢れた1冊。 地下鉄駅の階段をあがると、そこはなぜか30年前。 タイムスリップものと呼んでいいのか、タイムスリップが「地下鉄に乗る…
◆四季を通して 1年を通して雛形となる形を備えた連作ミステリー。 この人の文章は以前どっかで短編を読んだきりだったのだけど、思ったよりスマートでした。 表現もところどころグッとくるものもあって、もっといろいろ読んでみたい気持ちにさせられます。 …
◆蝦夷たちの熱い魂 もう随分前に読了してまた最近に読み返したオススメ作品「火怨」、高橋克彦氏著、上下2冊。サブタイトルは「北の耀星アテルイ」。たしか吉川英治文学賞かなんか取ってますね。 全部ひっくるめて大絶賛ってわけにはいかない部分も多々ある…
友人のお勧め。 三浦しをん作品は「舟を編む」しか読んだことがなかったのですが、それを期待して読むと印象の違いにどぎまぎします。わたしは幸い友人から事前に印象まったく異なるよという注意を受けていたのでだいぶましでしたが、それでも驚きました。 …
◆得体の知れないタイトル「プリズンホテル」 人生で面白かった本10選をあげるとしたらうっかりコレ入って来ちゃいます。 それが浅田次郎の「プリズンホテル」、夏~春の全4巻。 自分では絶対に手に取らなかったと思います、この本。 浅田次郎は嫌いじゃな…
◆見知らぬあなたとそんなこと!? 短編オムニバス作品、全4編収録。 そしてロマンティック…いやオトナ要素が強い。印象としてはほぼオトナ向け本です。 ハーレクインとか読んだことないけどこんな感じなのでしょうか。 主人公の女性は若く魅力的で、意外過…